化成皮膜処理 CHEMICAL CONVERSION COATING
化成皮膜処理は、めっきとは異なり、化学薬品の使用や電気応用によって素材の表面に硫化や酸化などの化学変化を与えて、安定した化合物の層を作り耐食性の向上、美観の向上を高めたりする表面処理方法です。
塗装の前処理やめっきの前処理として使用されることが多く、主な目的としては「表面洗浄」や「耐食性の向上」「塗装の下地作り」を目的として使用されることが多いです。
化成皮膜処理のご依頼は、お気軽にお問い合わせください。
- リン酸皮膜処理
- クロメート処理(クロム化成処理)
- 黒染め
取り扱い金属 | アルミニウム・アルミダイカスト・亜鉛ダイキャスト・マグネシウム・銅・ステンレスなど |
---|---|
化成被膜処理 | 六価クロムからノンクロム |
対応処理可能サイズ |
1000*700*700 長尺物2300*150 |
薬品メーカー |
日本表面化学株式会社 日本パーカライジング株式会社 株式会社ケミスター ディップソール株式会社 |
SERVICE サービス
-
リン酸皮膜処理
リン酸皮膜は、リン酸亜鉛皮膜やリン酸鉄皮膜、リン酸マンガン皮膜など化成させたい皮膜に合わせたリン酸塩系の処理液を用いて、金属の表面にリン酸塩の皮膜を作り覆う方法です。表面に凹凸のある被膜が生成され、錆をはじめとする腐食を抑える表面保護効果があり、塗料との親和性も高いため鉄鋼の塗装下地として多く用いられています。また、ギヤ、シャフトなどに施され潤滑剤を塗布することで焼き付け防止や接触面の摩擦抵抗を下げることを目的として利用されています。
-
クロメート処理(クロム化成処理)
クロメート処理は、クロム酸塩を用いて、金属の表面に三価クロムの酸化皮膜を作るもので、亜鉛めっき、アルミニウム、マグネシウム合金、無電解ニッケルなどの防錆、変色防止目的として仕上げ処理として用いられております。クロメート処理によって生成された皮膜は自己修復性をもち、他の被膜に比べて高い耐食性、変色性があります。また亜鉛めっきが施された加工物の後処理としてクロメート処理を行うことで、亜鉛の変色しやすい欠点を補うこともできます。
従来クロム酸(6価クロム)を用いた処理が一般的でしたが、近年では環境負荷物質である6価クロムフリーの動きが活発化しております。ネジ、ボルト、取付金具、工具、機械装置部品などに用いられています。 -
黒染め
鉄の黒染めは、高温で濃度の濃いアルカリ溶液を煮沸し鉄鋼表面に耐食性のある黒色の酸化皮膜(四三酸化鉄)を生成させることで防錆、黒色外観を付与する目的で行われます。四三酸化鉄とは黒錆びでありそれを故意的に施すことによって赤錆び進行を抑制する役目を果たします。金型、機械部品に多く利用されています。
黒染めで生成される皮膜は非常に薄いが、剥離の心配がなく、経年変化による寸法精度がほとんど変わりません。